オーストリアの少女監禁事件: 8年間半地下室に監禁された悲劇の真実

オーストリアで起きた実娘監禁事件であるフリッツル事件は、犯人のヨーゼフ・フリッツルが実娘を24年間もの長きに渡り、自宅の地下室に監禁し、近親相姦や強姦を繰り返した事件である。

事件の詳細や被害者のエリーザベトの苦悩、事件が明らかになるまでの経緯などについて解説する。

2009年の3月、フリッツル事件の犯人ヨーゼフ・フリッツルには、オーストリアの最高刑である仮釈放を認めない終身刑の判決が下されました。

ヨーゼフ・フリッツルは1935年にオーストリアのアムシュテッテンで生まれ、幼少期に父親に捨てられたことから母子家庭で育ちました。

彼は若い頃から犯罪を犯し、強姦や強姦未遂の犯罪歴があります。

しかし、法律上の規定により犯罪歴が抹消されており、事件が明るみに出ることがなかったのです。

24年間も薄暗い地下室に閉じ込められ、実父に近親相姦させられた後、フリッツル事件の裁判後、エリーザベトと子供たちは祖母と共に生活を続けています。

子供たちは祖母に会いに行くことを認めており、フリッツル事件によって生まれた子供たちは肉体的問題に加えて心理的な問題も抱えています。

また、フリッツル事件を題材にした有名な小説や映画も存在します。

オーストリア人女性、ナターシャ・カンプシュ（Natascha Kampusch）さん（28）は、10歳の時にオーストリア首都ウィーンで拉致され、8年間の監禁生活を強いられた。

解放から10年が経過した今日でも、彼女の日々の生活は「普通ではない」という。

19日に公開されたインタビューで、カンプシュさんはその過去と向き合い、現在の心境について語った。