ウルトラマン家系図の謎に迫る...兄弟関係も含めて解明する

ウルトラマン兄弟の家系図は意外な相関関係があり、新しい世代のウルトラマンが誕生していることもあり、混乱を招いている。

ネットに拡散した家系図によれば、ウルトラマンタロウはウルトラセブンの父とウルトラの母との間に生まれたとされていたり、ゾフィーの父親はウルトラマンの母親と関係したとされている。

意外と生々しい記述もみられるため、少年時代に学習誌などで知識を仕入れた中年世代にとっては、ショックが大きいでしょうね。

ウルトラ兄弟は、円谷プロダクション制作の特撮テレビドラマ作品『ウルトラマン』をはじめとするM78星雲出身のウルトラマンたちが登場する「ウルトラシリーズ」で歴代のヒーローをグループ化した設定である。

現在のウルトラ兄弟の人数は11人いる。

ウルトラ兄弟の設定が誕生したのは、『帰ってきたウルトラマン』本放送中の1971年のことだった。

当時、雑誌掲載権を独占していた小学館の学習雑誌『小学二年生』の編集長だった井川浩が、1971年8月号の誌面上でゾフィー、初代ウルトラマン、ウルトラセブン、帰ってきたウルトラマンの4人を兄弟と設定したのがウルトラ兄弟の始まりで、当時『小学二年生』で連載していた谷ゆき子の少女漫画『かあさん星』にヒントを得て「親子、兄弟物はうける」と確信していたからだという。

しかし、4人を血の繋がった兄弟と設定したことに対し、円谷プロから抗議を受けた。

その後、続く『ウルトラマンA』や『ウルトラマンタロウ』、そして『ウルトラマンレオ』の3作品でこの設定は強調され、歴代ヒーローの共演がたびたび行われた。

ウルトラ兄弟の血縁関係について、ウルトラの父と母の実子はタロウ一人だけであり、ウルトラセブンとウルトラマンタロウはいとことなる関係にある。

ウルトラセブンの母親は既に故人で、ウルトラの母の姉がいるため、明確に血縁関係があるのはセブンとタロウだけである。

ウルトラ兄弟の設定は、初期の世界観と別世界の作品が製作された『ザ☆ウルトラマン』から始まり、『80』終了と同時にテレビシリーズは長期の休止期間に入り、ウルトラ兄弟の設定が足枷となっている風潮が強くなると、円谷プロは「兄弟」や「ファミリー」の呼称を「ウルトラヒーロー」や「ウルトラ戦士」で統一化を図った。

このような状況は2000年代前半まで続き、第3期ウルトラシリーズ以降はウルトラ兄弟は設定が断片的に語られるという扱いで、兄弟の設定は日本国外製作の『ウルトラマンG』では主題歌「僕らのグレート」にその存在がバックボーンで語られるに留まり、『ウルトラマンパワード』でも劇中で宇宙警備隊やウルトラマンとの関連は示唆されたが、直接的にウルトラ兄弟の呼称が言及されることはなかった。

この後、中国との合作の中断を経て、改めてM78星雲や宇宙警備隊の設定を生かしたテレビシリーズとしてTBSで企画されていた『ウルトラマンネオス』は、取得できた放映枠がMBSの枠であったため、円谷プロは新たにM78星雲とは無縁の設定の『ウルトラマンティガ』に企画を変更した。

結果として、原点回帰的にM78星雲の設定を捨てた『ティガ』以降のシリーズは大ヒットを迎えた。

ウルトラ兄弟のメンバーに関する公式設定や各作品での表現について詳しく説明します。

80のウルトラ兄弟候補生との関連や、ウルトラの父と母の実子、血縁関係、ウルトラマンゼロの検討なども含まれています。