中性紙と酸性紙の見分け方を徹底解説!
ライターのYUKOです。今回は、中性紙と酸性紙の見分け方を徹底解説します。
中性紙と上質紙の違い
中性紙と上質紙の違いは?
中性紙と上質紙は比較できない
中性紙と上質紙は比較できない。
中性紙は紙の性質を表す言葉で、上質紙は紙の品質を表す言葉。
中性紙は長期保存に適しているが、上質紙はそうではない。
上質紙は中性紙であることが多い。
詳しくみる ⇒参照元: 中性紙と上質紙の違いは?前者は性質で後者は品種のことです中性紙コピー用紙の永年保存資料への使用
中性紙のコピー用紙は永年保存資料に使用できるのか
できる
中性紙は、酸を含まず劣化しにくい紙です。
そのため、永年保存資料に使用しても問題ありません。
コピー用紙はほとんどが中性紙なので、永年保存資料に使用できます。
コピー用紙が中性紙かどうかを見分ける方法は、商品パッケージやウェブサイトの商品情報を確認するか、メーカーに問い合わせるのが確実です。
詳しくみる ⇒参照元: コピー用紙は中性紙?永年保存資料用に使っても大丈夫なのか塗工紙の中性紙と酸性紙の見分け方
コート紙と非塗工紙の酸性紙と中性紙の見分け方
塗工紙の場合は原紙と塗料の両方で考える
非塗工紙の場合は酸性紙と中性紙の見分け方は原紙をチェックする。
塗工紙の場合は原紙と塗料の部分を考えないといけない。
原紙というのは塗工する前の紙。
塗工紙はほとんどが中性紙。
コート紙はほぼ100%中性紙。
オフセット用のコート紙の塗料で酸性はない。
コート紙の塗料はアルカリ性。
詳しくみる ⇒参照元: 酸性紙と中性紙の見分け方。チェックペンを使うのが便利です中性紙の普及
紙の白さが増したのはなぜ?
炭酸カルシウムを配合したから
中性紙は、従来の紙よりも白色度が高く、長期の保存に向いています。
中性紙の普及によって、従来の紙は偏見を持たれるようになりました。
中性紙への移行は、古紙の再生処理段階で問題が発生するなど、いくつかの問題を解決しながら進んでいます。
詳しくみる ⇒参照元: 「洋紙と用紙」第26回「中性紙」酸性紙の劣化が資料に与える影響
適切に管理された紙でなければ、保管されているものの寿命を縮めてしまう可能性があるとされていますが、その理由は?
酸の移行が原因です。
酸性紙は劣化して酸を発生し、それが他の紙にも移行してしまいます。
この酸が資料を劣化させ、寿命を縮めてしまうのです。
そのため、資料の保管には、酸を発生しない中性紙や弱アルカリ性紙を使用することが重要です。
これらの紙は、酸の移行を防ぎ、資料を劣化から守ってくれます。
詳しくみる ⇒参照元: 紙の保存性 劣化しやすさ(酸性紙と中性紙)中性紙と酸性紙の違い
中性紙と酸性紙の違いは?
中性紙は酸性紙より劣化しにくい。
中性紙は、中性領域で製造された紙で、酸性紙よりも劣化しにくい。
酸性紙は、酸性領域で製造された紙で、劣化しやすい。
酸性紙は、欧米で1850年ごろから一般的になったバンド~ロジンサイズ系の抄紙法で作られた紙が多く、欧米では、早くから文書類の保存性や紙の寿命などが問題となり、対応している。
詳しくみる ⇒参照元: 紙の基礎講座(8-2) 知っておきたい紙の基本品質Ⅲ 酸性紙...酸性紙と中性紙の区別方法
酸性紙と中性紙を区別する方法は何がありますか?
チェックペンやPH試験液などがある
酸性紙と中性紙を区別する方法として、チェックペンやPH試験液などがあります。
チェックペンは紙の表面に書いて変色具合で酸性か中性かを判断します。
PH試験液は紙の表面に塗って変色具合でPHを判定する方法です。
もっと正確に確認したい場合は、紙を水に浸けて成分を抽出し、その水のPHをPHメーターで測定する方法もあります。
詳しくみる ⇒参照元: 中性紙と上質紙の違いは?前者は性質で後者は品種のことですコピー用紙の中性紙確認方法
コピー用紙が中性紙かどうかは、どのような方法で確認することができますか?
メーカー名を確認する。
コピー用紙が中性紙かどうかは、メーカー名を確認することで調べることができます。
メーカーのHPを確認したり、問い合わせをしたりして、そのコピー用紙が中性紙かどうかを確認しましょう。
また、外箱や包装紙に中性紙と記載されている場合もあります。
通販などでは商品の詳細情報に記載されている場合もあります。
詳しくみる ⇒参照元: コピー用紙は中性紙?永年保存資料用に使っても大丈夫なのか紙の酸性度の見分け方
紙の酸性度はどうやって見分ける?
PH試薬で調べる。
中性紙かどうかは、PH試薬を紙に塗って色を確認することで見分けることができる。
水質検査や尿検査で使われるのと同じ方法。
簡易的に調べるには、中性チェックペンを使う。
中性紙だと青色、酸性紙だと黄色になる。
詳しくみる ⇒参照元: コピー用紙は中性紙?永年保存資料用に使っても大丈夫なのか紙の性質と製紙薬品
製紙に使用する薬品の種類によって、紙はどのような性質を示すのでしょうか?
酸性かアルカリ性
紙は、製造に使用される薬品の種類によって酸性かアルカリ性を示す。
酸性紙は、洋紙に多く見られ、欧米で発達した抄紙法による。
酸性紙は、劣化・変色しやすく、保存性に劣る。
アルカリ性紙は、和紙に多く見られ、日本古来から伝わる製紙法による。
アルカリ性紙は、劣化・変色しにくく、保存性に優れている。
詳しくみる ⇒参照元: コラム(84) 「紙はなぜ」(4) 紙はなぜpH測定試験紙や...和紙の保存性
日本最古の紙が1000年以上保存されている理由は?
リグニンが少ないため。
和紙は、中性紙であるため、酸性紙の50~100年に比べて4~6倍の寿命がある。
また、日本最古の紙は、1000年以上保存されているが、これは、木灰、石灰などの灰汁(あく)を使用するために紙漉きのpHが弱いアルカリ性であること、さらに黄色く変色しやすく、劣化しやすいリグニンという物質の残存量が少ないためである。
詳しくみる ⇒参照元: 紙の基礎講座(8-3) 知っておきたい紙の基本品質Ⅲ 酸性紙...中性紙の保存上の差異
どんな紙が保存上の差異がありますか?
上級紙と中級紙です。
中性紙とは、洋紙を保存するうえで問題とされた劣化を、基本的に解決するために開発された紙です。
しかし、厳密にはパルプの配合によって保存上の差異があります。
上級紙は長期保存が可能ですが、中級紙は機械パルプを含んでいるため、劣化が避けられません。
また、古紙を使った再生紙も、古紙の内容によっては中級紙と同様な問題があります。
詳しくみる ⇒参照元: 「洋紙と用紙」第26回「中性紙」