Academic Box Logo Menu opener

RC17とRC23の違いを徹底比較!!!全銀システム障害の教訓から学ぶ

こんにちは、ライターのYUKOです。今回は、RC17とRC23の違いを徹底比較し、全銀システム障害から学んだ教訓をご紹介します。

全銀システム障害:代替対応と復旧への道

全銀システム障害が発生した際に、リアルタイムでの送金ができない理由は何?

RCを介さないため

全銀システム障害時には、オンラインでのリアルタイム送金が停止し、「新ファイル転送」や「物理媒体の持ち込み」といった代替手段が利用された。

これらの手段では、データファイルの準備や処理の遅延により、送金に時間がかかり、全処理の解消に12日間を要した。

また、障害発生2日目の会見では、内国為替手数料のチェックプログラムの問題が原因とされ、緊急対応として「0円プログラム」が導入された。

ただし、日本経済新聞では、RC23のメモリー不足がチェックプログラムの動作障害を引き起こしたと報じられている。

詳しくみる ⇒参照元: 全銀システム障害、全銀ネットの対応で不足していたもの【鈴木淳...

全銀システム障害の原因は不明

全銀システムの障害の原因は何だったのか?

不明

全銀システムの障害の原因はまだ判明していない。

当初はメモリ不足や64bit環境への移行が原因と推測されたが、現在はそれらの原因は可能性が低いと考えられている。

障害が発生したのは、アプライアンスから仮想化されたサーバファームに変更されたRC23という中継装置で、事前テストでは問題がなかったため、本番環境特有の特殊な障害の可能性が高いと推測されている。

また、ミドルウェアやOSなどのシステム自体に問題があった可能性も考えられている。

詳しくみる ⇒参照元: 全銀システム障害、全銀ネットの対応で不足していたもの【鈴木淳...

全銀システム障害の背景と経緯

内国為替手数料のチェックプログラムで変更されたのは?

計算手法

今回の全銀システム障害の原因となったRC23の変更点は、内国為替手数料のチェックプログラムで、電文の種類ごとに設定されていた手数料を一意の金額から、柔軟性のある計算手法に変更した。

この変更が障害の原因となり、一部金融機関で手数料計算が行われず、オンライン処理が停止した。

問題を解決するため、全銀システム側でRC23のプログラムを書き換え、手数料を一時的にすべて0円にすることで処理を再開した。

影響を受けた金融機関は当初11行とされたが、モアタイムシステム非対応のJPモルガン・チェース銀行は影響を受けなかったため、最終的に10行となった。

モアタイムシステム対応の有無により、送金処理のタイミングに差が生じている。

詳しくみる ⇒参照元: 全銀システム障害と、同システムが目指す将来像【鈴木淳也のPa...

RCの開放への布石

参加行のどのような負荷が軽減されたのか

運用の管理

全銀システムへのアクセス要件として、閉域網経由でRCを中継する方式が採用されました。

これにより、RCが閉域網の向こうに配置されるため、参加行の運用の管理負荷が軽減されると考えられています。

また、この方式は、将来的な「RCの開放」への布石ともなっています。

詳しくみる ⇒参照元: RC23

全銀システム障害の原因究明

全銀システムの障害の原因となったRCとはどのようなものか

ソフトウェアを搭載した装置

全銀システムの障害は、第7次システムの「RC17」から第8次システムの「RC23」へのリプレイスが原因で発生した。

RC23では、これまで参加行側に提供されていたRCが全銀システム側に置かれ、参加行の運用管理負担の軽減や将来的なRC廃止への布石となっている。

RCはソフトウェアを搭載しており、このソフトウェアの不具合が障害の原因となった。

詳しくみる ⇒参照元: 全銀システム障害と、同システムが目指す将来像【鈴木淳也のPa...

全銀システム障害対応における「切り戻し」選択の理由

全銀システムの障害対応で、なぜ元のシステムに戻す「切り戻し」は選択されなかったのか?

迅速で安全な対処のため

全銀システムが障害を起こした場合、問題に対処する方法としてシステムを停止させるか、元のシステムに戻す「切り戻し」を行うという選択肢がある。

今回の障害では、システムを停止させる方法が選択された。

これは、障害が発生した時点ですでに一部の金融機関で新しいシステムが問題なく稼働していたため、すべてのシステムを「切り戻し」するリスクを負うよりも、障害が発生した部分を特定して対処したほうが迅速で安全だと判断されたためである。

また、障害の原因がハードウェアではなくソフトウェア部分であることが判明していたことも、この判断の一助となった。

詳しくみる ⇒参照元: 全銀システム障害と、同システムが目指す将来像【鈴木淳也のPa...