「ず」「づ」「じ」「ぢ」の音韻変化は、日本語の進化を物語る!?日本語の音韻変化とは!?
💡 「ず」「づ」「じ」「ぢ」の発音は、現代では全て同じ
💡 歴史的には、それぞれ異なる発音をしていた
💡 現代でも、外来語や固有名詞で使い分けが見られる
では、最初の章に移ります。
「ず」「づ」「じ」「ぢ」の音韻変化
それでは、この章では「ず」「づ」「じ」「ぢ」の音韻変化について解説していきます。

✅ この記事では、「ず」と「づ」の使い分けについて、現代日本語における原則、歴史的背景、および例外的なケースを説明しています。
✅ 現代日本語では「ず」が原則ですが、連濁による「づ」の使用、固有名詞における「づ」の許容など、例外的なケースが解説されています。
✅ 「ず」と「づ」の使い分けに迷った場合、「ず」を使うのが基本ですが、記事で紹介された例外的なケースを理解することで、より適切な表記を選択できるようになります。
さらに読む ⇒SEO力×マーケティング戦略×高品質ライティング | 記事スナイパー出典/画像元: https://kiji-sniper.com/blog/zu-du-difference/なるほど、歴史を振り返ると、現代の日本語がどのように形成されてきたのかがよく分かりますね。
現代日本語では、「ず」「づ」「じ」「ぢ」はすべて同じように発音されていますが、歴史的にはそれぞれ別の音を表していました。
平安時代後期には、濁音化した「す」「つ」「し」「ち」を示す「ず」「づ」「じ」「ぢ」は、それぞれ zu, du, zi, di と発音されていました。
しかし、江戸時代頃までに、du は dzu に、di は dʑi に変化しました。
この変化は、日本語の音韻体系の変化の一環として起こったもので、他の多くの音韻変化と同様に、その正確な原因は不明です。
そうか、昔は違ってたんかー。知らんかったわー。
漢字の音読み「じ」
では、続いて漢字の音読み「じ」についてお話します。

✅ 「漢語」は、漢字の「音読み」で読まれた語であり、中国から伝わったものです。日本語では、漢字を「訓読み」する場合があり、その場合は漢語ではなくなります。例えば、「入口」は「いりぐち」と訓読みされるので漢語ではなく、「にゅうこう」と音読みする場合のみ漢語となります。
✅ 本書では、日本語と中国語の両方で同じ漢字を使う「日中同形語」について解説しています。日中同形語は、音読みで読まれる漢語と中国語で扱われることが多いですが、訓読みされる場合も存在します。
✅ 漢語は日本と中国だけでなく、韓国やベトナムなど漢字文化圏の国々でも使われています。これらの国では、独自の文字が使用されていますが、語彙の多くが漢語で構成されています。韓国語では、多くの漢語が日本語と発音が似ており、互いに理解しやすい部分があります。
さらに読む ⇒webちくま出典/画像元: https://www.webchikuma.jp/articles/-/1943漢字の音読みは、日本語の語彙形成において重要な役割を果たしているのですね。
漢字の音読みの中で最も頻出するのは「じ」です。
これは、漢字の音読みの体系が、中国語の隋唐時代の発音を基にしていることが原因です。
隋唐時代の中国語では、「j」という子音が日本語の「じ」とほぼ同じ音で発音されていました。
そのため、多くの漢字に「j」を含む音読みが与えられ、それが日本語でも「じ」と発音されるようになりました。
また、「じ」は「自分」「自動」「意思」などの意味を表す言葉によく使用されるため、頻出する漢字の音読みとして定着しました。
漢字は、中国から伝わったもんやけど、日本語に馴染んで、今では欠かせないものになったんやねー。
日本語のローマ字表記の歴史
では、次の章では日本語のローマ字表記の歴史について解説していきます。

✅ ローマ字は当初、宣教師ら外国人によって日本語を学ぶために考案されたもので、ポルトガル式やオランダ式など、国籍によって異なる表記法が用いられていた。しかし、これらのローマ字は一般的に普及せず、一部の学者の間でのみ使われていた。
✅ 明治時代にヘボンが作成した「和英語林集成」は、ローマ字を普及させる運動の一環として、ローマ字と漢字、カタカナを併記した辞典であり、当時のローマ字表記法の基礎を築いた。
✅ その後、物理学者田中館愛橘は、ヘボン式に代わる新たなローマ字を提案し、それが「日本式」として発展した。日本式は、日本語の発音をより正確に表現することを目指しており、現在も学術分野などで用いられている。
さらに読む ⇒ローマ字の なりたち出典/画像元: https://green.adam.ne.jp/roomazi/naritati.htmlローマ字表記は、日本語を世界に広げる上で重要な役割を果たしているのですね。
最初の日本語のローマ字表記システムは、16世紀にポルトガル人宣教師によって開発されました。
彼らは、日本語をポルトガル語で表記するために、ポルトガル語の正書法を基にしたローマ字表記システムを作成しました。
このシステムは、日本語の母音や子音を比較的正確に表すことができましたが、一部の音についてはポルトガル語の発音の影響を受けていました。
その後、19世紀後半になると、より日本語の音声を忠実に表すローマ字表記システムが考案されました。
これが現在の日本語のローマ字表記の基礎となっています。
ローマ字って、英語みたいでかっこいいよねー!
ローマ字表記の利用と特徴
では、続いてローマ字表記の利用と特徴についてお話します。
公開日:2020/03/10

✅ 2009 年の調査で、外国人観光客の日本旅行における不満のトップは、外国語標識の不足だった。
✅ 2013 年から、国土交通省は東京オリンピックを見据え、観光地を中心とした道路案内標識の英語表記を改善してきた。
✅ 従来の標識は、英語表記とローマ字表記が混在しており、外国人観光客にとって理解しにくかった。そのため、国土交通省は法令を改め、訪日外国人の方に正しく意味が伝わる英語表記を導入した。
さらに読む ⇒Web担当者Forum出典/画像元: https://webtan.impress.co.jp/u/2020/03/10/35512ローマ字表記は、様々な場面で活用されているのですね。
ローマ字表記は、非日本語話者に日本語を伝えるために広く使用されています。
道路標識やパスポートなどの公文書、日本語の学習教材、外国語学習者向けの辞書や教科書などで使用されています。
また、日本語をコンピュータに入力する際にも、ローマ字表記が使用されます。
ローマ字は日本語の音声をラテン文字で表すことができるため、日本語の発音や語彙を学ぶのに役立ちます。
ただし、ローマ字は日本語の文法構造を反映していないため、日本語を完全に表現することはできません。
ローマ字は、日本語を理解するのに役立つよねー。
「ず」「づ」「じ」「ぢ」の現代での使用
では、最後の章では「ず」「づ」「じ」「ぢ」の現代での使用について解説していきます。

✅ この記事は、鹿児島方言における質問のイントネーションが、共通語とは異なることを説明しています。
✅ 鹿児島方言では、質問が下降調で発音されることが多い一方で、共通語では上昇調で発音されることが多い。
✅ この違いは、終助詞の役割の違いによって生じていると考えられており、鹿児島方言では終助詞が文の意味を決定する上で重要な役割を果たす一方で、共通語ではイントネーションが文の意味を決定する上で重要な役割を果たす。
さらに読む ⇒株式会社大修館書店 出典/画像元: https://www.taishukan.co.jp/kokugo/media/blog/?act=detail&id=138現代でも「ず」「づ」「じ」「ぢ」の使い分けは、難しいですね。
現代日本語では、「ぢ」と「づ」は主に外来語や伝統的な単語の表記に使用されています。
「ヂ」は、英語の「j」の音を表すために使用されることが多く、「づ」は、語源が「つ」や「ず」である外来語の表記に使用されることがよくあります。
また、一部の方言では、これらのペアの区別が残っています。
たとえば、鹿児島方言では、「ず」と「づ」が異なる音で発音されます。
しかし、標準語では、これらのペアはすべて同じように発音されます。
「ず」「づ」「じ」「ぢ」は、昔はもっとたくさん使われてたんやで!
このように、「ず」「づ」「じ」「ぢ」の音韻変化は、日本語の歴史や文化を理解する上で重要なポイントとなります。
💡 「ず」「づ」「じ」「ぢ」は、現代では全て同じ発音
💡 歴史的には、それぞれ異なる発音をしていた
💡 現代でも、外来語や固有名詞で使い分けが見られる