academic box Logo Menu opener

吉田愛の空間づくりとは?建築の枠を超えたその思想広島に複合施設「猫屋町ビルヂング」がオープン!

吉田愛の空間づくりとは?建築の枠を超えたその思想広島に複合施設「猫屋町ビルヂング」がオープン!

📘 この記事で分かる事!

💡 建築家吉田愛氏が空間づくりにおいて大切にしているのは、単に要望をそのまま形にするのではなく、その背景にある思想やビジョンを丁寧に引き出すことです。単なる建物の設計にとどまらず、その空間が持つ意味や機能、そして人々の生活に与える影響までを深く考察し、本質的な価値を追求されています。

💡 また、広島にオープンした複合施設「猫屋町ビルヂング」にも、吉田氏の空間づくりに対する思想が色濃く反映されています。飲食店、サウナ、オフィスなど、さまざまな機能が複合的に集約されたこの施設は、単なる商業空間ではなく、まるで遊び場のようなワクワク感にあふれた空間を目指して設計されました。

💡 さらに、吉田氏はオフィスの中に「社食堂」を設けることで、社員同士の交流促進やクリエイティビティの向上を図っています。食事という行為を単なる栄養補給ではなく、コミュニケーションツールとして捉え、社員が気軽に集い、リラックスして語り合える場づくりに取り組まれています。

それでは早速、吉田愛氏の空間づくりについて、詳しくご紹介していきましょう。

空間づくりにおける吉田愛の思想

吉田愛氏の空間づくりにおける思想について、さらに詳しく解説していきましょう。

建築家 吉田愛さんをお招きして』オンライントークショーを開催します! – インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ
建築家 吉田愛さんをお招きして』オンライントークショーを開催します! – インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ

✅ 吉田愛はSUPPOSE DESIGN OFFICEを共同主宰する建築家で、広島と東京の拠点を拠点に、インテリアから住宅、複合施設まで国内外で多数のプロジェクトを手がけている。NOT A HOTEL NASU、ONOMICHI U2、千駄ヶ谷駅前公衆トイレ、松本本箱などが代表作である。

✅ 建築を軸に分野を横断しており、近年は絶景不動産や社食堂などの新規事業のプロデュース・経営総括も担う。2021年には空間プロデュースやインテリアスタイリングを事業の核とする「etc inc.」を設立し、2023年には広島本社の移転を機に商業施設の運営もスタートさせた。

✅ 「荒井詩万インテリアサロン」は月額1,000円のコミュニケーションサロンで、リアルとオンラインでつながり、インテリアを通して楽しく語り合う場を提供している。ゲストスピーカーによる講演なども開催される。

さらに読む ⇒建築家 吉田愛さんをお招きして』オンライントークショーを開催します! – インテリアコーディネーター荒井詩万のブログ出典/画像元: https://chic-interior.net/blog/35566

吉田氏は、建築物だけでなく、そこに込められた思想や価値観に重きを置いています。

単に見た目の美しさや機能性を追求するのではなく、その空間が人々の心にどのような影響を与え、どのような体験をもたらすかを常に考えておられます。

吉田愛は、空間づくりにおいて、単に要望を形にするのではなく、その背景にあるビジョンや思想を引き出すことを重視しています。

アパレルショップの設計では、ブランドの思想が感じられる空間に仕上げ、都市公園の設計では、公園と建物の境界を曖昧にして、能動的に使える空間を目指しました。

また、公共トイレの設計では、ネガティブな部分を逆の発想で変え、自然光を取り入れることで、開放感と安心感をもたらしました。

吉田さんは、「空間づくりとは、要望をそのまま形にするのではなく、その本質的な思想や価値観を引き出して形にすること」だと考えています。

そげな感じで、吉田さんは空間づくりにおいて、本質を捉えることを重視してるっちゃね。

広島の複合施設「猫屋町ビルヂング」

続いて、広島にオープンした複合施設「猫屋町ビルヂング」について、詳しくご紹介します。

サポーズデザインオフィスが企画・設計・運営を手掛ける〈猫屋町ビルヂング〉が広島に9/23グランドオープン
サポーズデザインオフィスが企画・設計・運営を手掛ける〈猫屋町ビルヂング〉が広島に9/23グランドオープン

✅ 広島の中心部、平和公園からほど近い猫屋町に、SUPPOSE DESIGN OFFICEが企画・設計・運営を手掛ける複合施設「猫屋町ビルヂング」がオープンする。1階にはサポーズデザインオフィスの東京事務所内に併設する社食堂やとんかつとナチュラルワインを提供するつかんとなど4つの飲食店舗が入る。2階は「Gallery & Event space」として、ギャラリー、イベント、レストランなど用途に応じて変化する。3階にはSUPPOSE DESIGN OFFICEの広島新事務所とコワーキングスペースが入る。5階には、TTNEが監修する本格サウナ施設Hiki stargazing saunaが入る。

✅ サウナ施設Hiki stargazing saunaは、10月下旬に運営開始予定。アメニティーが充実しており、手ぶらで訪れることができる。ガラス越しに坪庭を眺めながらサウナに入り、外気浴は吹き抜けのルーフトップを有する半屋外空間で行うことができる。

✅ 9月23日のグランドオープンに先立ち、予約制の内覧会や予約不要で参加できるトークイベント「THINK123」、一夜限りの「スナックレインボー」が開催される。内覧会では、3〜5階と屋上をSUPPOSE DESIGN OFFICEのスタッフが案内する。トークイベント「THINK123」には、谷尻誠、吉田愛、TTNEらが出演する。一夜限りの「スナックレインボー」では、建築家やデザイナーなど7名がママとして参加する。

さらに読む ⇒
TECTURE MAG(テクチャーマガジン)
出典/画像元: https://mag.tecture.jp/business/20230919-98607/

飲食店、サウナ、オフィスなどが入居するこの施設は、まさに遊び場のようなワクワク感にあふれた空間が誕生しました。

吉田氏の空間づくりに対する思想が随所にちりばめられており、単なる商業空間を超えた、新しいライフスタイルを提案する場となっています。

広島と東京を拠点に活動するSUPPOSEDESIGNOFFICEが手掛けた「猫屋町ビルヂング」は、「食べる、働く、ととのう」が1拠点に集結する遊び場のような空間です。

古い建物の良さを生かしながら、新しいサウナや屋上庭園を備え、働く人たちが本気でワクワクできる場所づくりを重視しています。

施設内のサウナには、吉田愛がデザインした「cye」シリーズの水栓が採用され、ノスタルジックとモダンが調和した空間に仕上がっています。

吉田さんは、「このサウナには、設計業務へのモチベーション向上という思いも込められている」と語っています。

ワシもワシも、あのサウナでととのいたいんじゃ!

「社食堂」がもたらす新しいクリエイション

さらに、吉田愛氏が注目しているのが、オフィスの中に「社食堂」を設けるという試みです。

健康とイノベーションを職場にもたらす、サポーズデザインオフィス「社食堂」

公開日:2024/04/20

健康とイノベーションを職場にもたらす、サポーズデザインオフィス「社食堂」

✅ サポーズデザインオフィスは、社員の健康とクリエイティビティの向上を目指し、オフィス内に「社食堂」を開設した。食堂は単なる食事場所ではなく、社員同士の交流や外部とのつながりを促進するコミュニケーションツールと捉えられている。また、社食堂では食事を「食の循環」の一部として位置づけ、自然に近いものであると同時に、誰もが共感できるコミュニケーションツールになると考えている。

✅ 社食堂の空間づくりでは、「オフィスと食堂を分けない」という思想を徹底し、用途や機能を分断しないことで、外から想定外のものが入り込み、それがインスピレーションやクリエイティブな発想につながることを狙っている。たとえば、社食堂の本棚には建築以外のジャンルの本も置かれ、一見すると無関係に見えるものが、想像力をかき立てている。

✅ 社食堂の導入により、社員同士の交流が増え、健康的な食生活と働き方が実現した。また、社食堂の空間づくりが社員にさまざまな状況に気を遣う力を養い、広義の設計力の向上につながっている。さらに、社食堂のあるオフィス空間は、サポーズデザインオフィスの思想を体現しており、価値観を共有できるクライアントとの仕事にもつながっている。

さらに読む ⇒ WORK MILL出典/画像元: https://workmill.jp/jp/webzine/20190528_shasyokudo1/

社員同士の交流促進やクリエイティビティ向上につながると考え、食事という行為を単なる栄養補給ではなく、コミュニケーションツールとして捉えています。

社食堂を社員が集い、リラックスして語り合える場として設計することで、社員同士の絆を深め、より創造的な職場環境づくりを目指されています。

吉田愛は、「社食堂」という生活と仕事の境界がなくなる空間が、新しいクリエイションを生み出す場になると考えています。

オフィスとカフェが融合した社食堂は、食事をコミュニケーションツールと捉え、社員同士の交流や外部とのつながりを促進しています。

吉田さんは、「食の循環は自然に近いもので、誰もが共感できるコミュニケーションツールになる」と考えています。

また、社食堂では、建築だけでなく飲食など複数の分野が関わり、相乗効果を生み出しています。

吉田さんは、「仕事をする上で大切にしているのは、『価値創造・価値変換』で、デザインはその手段だと考えている」と語っています。

社食堂かぁ。うちにも作ったら社員がもっと仲良くなるかも?

パンデミック後の吉田愛のライフスタイル

ここからは、吉田愛氏の私生活にスポットを当ててみましょう。

都心から距離を置く「マルチハビテーション」を実現した吉田 愛さん(建築家)

公開日:2021/09/17

都心から距離を置く「マルチハビテーション」を実現した吉田 愛さん(建築家)

✅ 吉田愛はパンデミックをきっかけに鎌倉での3拠点生活を始め、当初は不便な暮らしに戸惑っていた。しかし、不便さを楽しむうちに五感を研ぎ澄ませるようになり、雑草の伸びやクモの巣、隙間風などにも愛着を感じるようになった。また、近所の人との交流を通じて、鎌倉の寛容な環境にも魅力を感じている。

✅ リモートワークにより移動が減ったことで、吉田さんは腰を落ち着けて考える時間が増え、仕事の効率が向上した。また、鎌倉での暮らしでは、庭の手入れや燻製作り、お酒作りなど、忙しい東京での生活では忘れかけていたことをあらためて体験し、本当の豊かさに気づいた。

✅ 吉田さんは、不便さを楽しむことで、自分軸の豊かさを追求している。たとえば、住まいには自分が美しいと感じるものだけを置き、名作椅子や照明、石油ストーブやラジカセなど、吟味して選ばれたロングライフデザインが揃っている。また、鎌倉での暮らしで得た自然との共生や地元とのつながりの大切さといった新しい視点は、建築や街づくりといった仕事にもさまざまな形で生かされている。

さらに読む ⇒婦人画報デジタル | 食も文化もウェルネスも。「本物」がここにある出典/画像元: https://www.fujingaho.jp/lifestyle/a37615184/new-lifestyle-yoshidaai-210917/

パンデミックがきっかけで鎌倉での3拠点生活を始めたそうです。

不便な生活の中にも豊かさを見出し、五感を研ぎ澄ませることで、本当の意味での豊かさとは何かを再発見されています。

パンデミックをきっかけに鎌倉での3拠点生活を始めた吉田愛は、不便な暮らしの中で五感を研ぎ澄ませ、不便を愛するようになりました。

また、リモートワークにより移動が減ったことで、腰を落ち着けて考える時間が増え、仕事の効率がアップしました。

吉田さんは、「不便さを楽しむことで、豊かさとは何かを再認識した」と語っています。

鎌倉での暮らしでは、庭の手入れや近所づき合いを通じて、本当の豊かさに気づいたそうです。

また、古いものと共存する鎌倉の意識が魅力的だと感じているそうです。

そげな感じで、吉田さんは不便な生活も楽しむコツを知っちょるっちゃね。

吉田愛の軌跡とものづくりへの姿勢

最後に、吉田愛氏の軌跡とものづくりへの姿勢についてお話しします。

サポーズデザインオフィス・吉田愛の鎌倉のはなれを訪ねて

公開日:2021/10/14

サポーズデザインオフィス・吉田愛の鎌倉のはなれを訪ねて

✅ 吉田愛は、建築やデザインの本質に立ち返り、考え続け、行動し続ける姿勢を大切にしています。単に見た目の美しさではなく、その空間が持つ意味や機能、そして人々の生活に与える影響を深く考察し、ものづくりを通じて、未来を創造し続けるチームを目指しています。

✅ 鎌倉はなれは、吉田氏が週の半分を過ごす場所です。特徴は、既存の窓を生かしたオープンスペースで、どこからでも緑が感じられることです。また、内壁や床をグレーに統一することで、外の明るさや色を際立たせており、自然の移ろいをより豊かに感じることができます。さらに、伝統的な設えが美しい和室をそのまま残すなど、歴史や周辺環境と呼応した心地よい空間づくりがされています。

✅ 鎌倉での生活では、移動時間がなくなったことで、吉田氏はていねいに暮らすことと仕事を両立できるようになりました。庭仕事や近所づき合いなどを通して、自然のリズムに寄り添った豊かさと、そのための場づくりの大切さを実感しています。また、鎌倉の自然が人とのつながりを生み出していることに気づき、鎌倉での体験を、新たな場づくりのヒントとして表現していくことを目指しています。

さらに読む ⇒Fashion Magazine - Beauty Tips, Fashion Trends, & Celebrity News - ELLE出典/画像元: https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design/a37920550/teradatei-21-09-1633916645/

吉田氏は、建築やデザインの本質に立ち返り、考え続け、行動し続けることを大切にされています。

単に流行やニーズに迎合するのではなく、本質的な価値を追求し、未来を創造し続けることを目指されています。

吉田愛は、建築家を志して以来、さまざまな分野で活躍しています。

SUPPOSEDESIGNOFFICEの共同主宰を務め、社食堂や鎌倉はなれのディレクションなど、幅広いプロジェクトを手掛けてきました。

ものづくりにおいては、本質に立ち返り、考え続け、行動し続ける姿勢を大切にしています。

吉田さんは、「建築やデザインは、本質に立ち返り、失わないように考え続け、行動し続けること」だと考えています。

また、吉田さんは、「ものづくりを通じて、未来を創造し続けるチームでありたい」と語っています。

ワシも吉田さんのように、自分の道を探し続けたいんじゃ。

今回は、吉田愛氏の空間づくりへの思想や、最近の取り組みについてご紹介しました。

🚩 結論!

💡 吉田氏の作品からは、単なる建築物としての価値を超えた、そこに込められたメッセージを感じ取ることができます。吉田氏は、建築やデザインを通じて、人々の生活をより豊かで創造的なものにすることを目指されています。

💡 また、「猫屋町ビルヂング」や「社食堂」など、新しい試みにも積極的に挑戦されています。吉田氏の空間づくりに対する飽くなき探求心と、未来を見据えた取り組みは、これからの建築やデザインのあり方に大きな影響を与えていくことでしょう。

💡 吉田愛氏の今後の活躍にも期待が高まります。