佐世保の殺人事件：なぜ若者が同級生を殺害するのか

徳勝もなみの父親である仁さんは、娘のことを完全に放置していたわけではなく、2014年7月には娘を精神病院に入院させるために奔走していた。

また、事件前日となる2014年7月25日には、娘のことを「佐世保こども・女性・障害者支援センター」に電話相談しようとしたこともあった。

2014年に佐世保市で発生した佐世保事件は、当時15歳の女子生徒が同級生を殺害し、遺体を切断したという事件です。

犯人は、被害者に憎悪を募らせた末に殺害したわけではなく、以前より「人を殺してみたい」との欲求を持て余しての快楽殺人で、サイコパスだったとも言われています。

優秀な生徒が人を殺す事件は、精神障害が原因である。

2007年に発生した会津若松頭部切断母親殺害事件の少年も、優等生であったが、精神障害があり、母親を殺害して遺体を切断した。

この少年は、「もっと（母親の遺体を）バラバラにするつもりだったが、ノコギリで切断する音が大きく、（同居の）弟に気づかれると思ってやめた」「死体を切断して飾ってみたかった」「グロテスクなものが好きだ」「母親は好きでも嫌いでもない。

恨みはない」「（殺害するのは）弟でも良かったが、たまたま母親が泊まりに来た」「遺体を切断してみたかった。

だから殺した。

だれでもよかった」「誰でもいいから殺そうと考えていた」「戦争やテロが起きないかなと思っていた」と供述している。

家裁は、少年を「比較的軽度な精神障害」があり「障害に対する充分な治療とともに、長時間継続的な教育を施す必要がある。

その過程で真の反省を促し、更生させることが望ましい」と表現している。

徳勝もなみは、2014年7月26日に友人の松尾愛和さんを殺害しました。

殺害理由は「人を殺して解体してみたかった」というもので、徳勝もなみはサイコパスであると診断されています。

徳勝もなみは、過去に猫の解剖や給食への薬物混入事件を起こしており、母親は中3の時にすい臓がんで死去、父親は事件発覚から2か月後に自殺、兄は大学中退を余儀なくされています。

徳勝もなみは現在も第三種少年院に収容されており、被害者に謝罪の弁はなく、出院後の再犯を危惧する識者の声も存在しています。

徳勝もなみの家族は、父親、母親、兄の4人家族。

父親の徳勝仁さんは、佐世保市内では有名な売れっ子弁護士だった。

少年犯罪は、親にとっても、とても大きな出来事です。

我が子のしたことをあえて警察沙汰にしたいと思う親はいないでしょう。

親の心理の中では、「正常性バイアス」が働きます。

これは、我が子が普通の子であると信じて疑わないことです。

我が子が犯罪を犯したという現実は、親にとってあまりにもショッキングな出来事です。

我が子が犯罪を犯したという現 reality’です。

佐世保の事件の解明は困難だが、英知を結集して解明する必要がある。

社会は、事件の動機を解明し、再発防止策を講じる必要がある。

また、事件の影響を受けた人々を支援する必要がある。

シンポジウムを開催し、精神科医の人たちと議論したい。

娘を放置しなかった徳勝もなみの父親