山崎製パンの社長と息子の知られざる関係 | 山崎パンの経営戦略を紐解く
ライターのYUKOです。山崎製パンの経営戦略を紐解き、社長と息子の関係を考察します。
山崎製パン創業者・飯島藤十郎のパンへのこだわり
山崎製パンを創業した飯島藤十郎のパン製造へのこだわりとは何か
味へのこだわり
山崎製パンの創業者である飯島藤十郎は、味にこだわり、当時高級品であった砂糖を加えるなどして良質なパンの製造に邁進しました。
このこだわりが、山崎製パンを消費者のニーズを捉えることに成功させ、千葉県市川において評判の高いパン屋となりました。
詳しくみる ⇒参照元: 山崎製パンの歴史山崎製パンの関西進出と創業家内紛
山崎製パンが関西に進出したのはいつですか?
1966年
山崎製パンは1960年に東京杉並区に「杉並工場」を新設し、東京市場を掌握した。
1963年には「武蔵野工場」を新設し、売上高100億円を突破した。
1966年に創業者の内紛が発生したが、関西地方に進出した。
この関西進出は経営陣の総意ではなく、創業者の弟である飯島一郎が主導したものであった。
詳しくみる ⇒参照元: 山崎製パンの歴史山崎製パンの歴史と現状
山崎製パンの現在の経営者は誰か
飯島延浩
飯島延浩は、1979年から山崎製パンの社長を歴任し、現在も81歳ながら経営権を握っています。
山崎製パンは、1988年に国内パンの販売シェア1位となり、物流拠点への投資による物流コストの抑制や、トラックの自社保有による直送体制の構築により、売上高物流費比率を1%代に抑えています。
しかし、1992年以降は売上成長が微増となり、価格競争により低収益が続いています。
2015年には売上高1兆円を突破しましたが、当期純利益は1%台に低迷しています。
これは、買収した東ハトや不二家が低収益であることや、コンビニ事業(デイリーヤマザキ)の赤字が全社利益を削っていること、製パン領域で利益率の高い食パンが競争激化していることなどが原因とされています。
詳しくみる ⇒参照元: 山崎製パンの歴史工藤パンの歴史と山崎製パンとの関係
山崎製パンとの業務提携で、工藤パンが始めたのは?
コンビニエンスストアの展開
1989年に山崎製パンと業務提携した工藤パンは、1991年に山崎製パン系コンビニエンスストアの展開を始めました。
山崎製パンのブランド商品も生産しており、その製造所固有記号は「KD」です。
また、工藤パンの看板は「工」が崩し字に見えることから「ユ藤パン」と呼ばれることもあります。
近年はローマ字表記のロゴも使用しています。
詳しくみる ⇒参照元: 工藤パン山崎製パンの躍進の秘密
山崎製パンが小売店を組織化できた理由は?
評判と安いロイヤリティー
山崎製パンは、東京で評判があり、ロイヤリティーも安かったため、小売店から注目を集めました。
セールスマンによる手厚い販売指導や、評判の良い大手製粉メーカーである日清製粉との取引実績も信用につながり、小売店の組織化を急速に進めることができました。
1954年には最新の設備を導入した工場を新設し、生産性を高めて東京のパン市場で急成長を遂げました。
詳しくみる ⇒参照元: 山崎製パンの歴史総菜パンブームの火付け役、山崎製パン「まるごとソーセージ」
ソーセージをまるごと一本載せた山崎製パンのロングセラー商品は何?
まるごとソーセージ
山崎製パンの「まるごとソーセージ」は、37年前に発売されて以来、親しまれているロングセラーの総菜パンです。
2023年には過去最高の売り上げを記録し、その人気は節約志向の高まりを示しています。
原材料の高騰や円安の影響で食品の値上げが続く中、ボリューム感のある「まるごとソーセージ」が消費者に支持されています。
山崎製パンの業績をけん引しているのは菓子パンで、2023年の売上高の36.9%を占めています。
詳しくみる ⇒参照元: 発売37年目「まるごとソーセージ」過去最高のナゼ|au We...総菜パン市場拡大で山崎製パン、薄皮シリーズ強化
山崎製パンが力を入れている総菜パンのシリーズは何?
薄皮グルメシリーズ
山崎製パンは、総菜パン市場の拡大に対応して、薄皮シリーズを総菜パンに特化した「薄皮グルメシリーズ」として展開しています。
これにより、おやつや軽食としてだけでなく、食事としても楽しめる総菜パンを提供し、節約志向の消費者のニーズに応えています。
詳しくみる ⇒参照元: 発売37年目「まるごとソーセージ」過去最高のナゼ|au We...山崎製パン、単価底上げと次期経営体制強化で成長へ
山崎製パンの次期経営トップは誰?
飯島幹雄
山崎製パンは、原材料高騰の影響が続く中、単価を底上げするため新商品を投入。
40年以上の歴史を持つ「春のパンまつり」に加え、子会社群も業績を改善させる計画だ。
また、飯島幹雄副社長に代表権が付与され、次期経営トップ人事のメドが付いたとみられる。
山崎製パンは消費者の変化に対応した商品戦略を打ち出し、原料高の落ち着きと次期経営体制の布石により、2024年にさらなる成長を目指す。
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