『だから、あなたも幸せになれる』小澤竹俊医師が語る、絶望からの希望とスピリチュアルケアとは?小澤竹俊医師の『だから、あなたも幸せになれる』から紐解く、終末期医療と幸せ
4000人以上の看取りから導き出した、誰もが幸せになれる方法とは?ホスピス医・小澤竹俊氏が、たとえ絶望の中でも笑顔を取り戻し、幸せを掴むヒントを提示。過去を振り返り、大切なものを見つめ、未来を照らす。「幸せの三大原則」と、患者に寄り添うための対話術。後悔しない人生を送るために、今、何ができるのか?医療従事者にも響く、生き方の指南書。
💡 小澤医師の著書『だから、あなたも幸せになれる』は、終末期医療における精神的ケアの重要性を説いています。
💡 過去の経験を振り返り、大切なものを見つけ出すことで、絶望の中でも幸せを見出す方法を提示しています。
💡 スピリチュアルケア、対話、そして実践的な指針を通して、患者と医療従事者の両方を支える方法を紹介します。
今回は、小澤竹俊先生の書籍『だから、あなたも幸せになれる』をテーマに、人生の終末期における心のケアと、そこから見出す幸せについて掘り下げていきます。
始まりは過去の振り返りから
絶望から笑顔に!小澤医師が教える幸せの掴み方とは?
過去を活かし、未来へ繋ぐ対話が鍵。
人生の終末期における在宅看取りの重要性、そして患者に寄り添うケアについて解説します。
医療者は病気を治すだけでなく、患者の心に寄り添うBest Supportive Careが重要です。

✅ 小澤竹俊氏は、地域包括ケアシステムにおける在宅看取りの重要性を指摘し、看取りのできる環境整備と人材育成が急務であると述べています。
✅ 回復の見込みのない患者に対して、医療者は病気を治すことだけでなく、患者に寄り添い支えるBest Supportive Careの力が重要であり、哲学や対人援助、スピリチュアルケアを学ぶことで死に対する捉え方を変えることができると述べています。
✅ 患者が苦しみの中で穏やかになるためには、周囲の人が患者の苦しみを理解し、支えとなる存在に気づけるようにサポートすることが重要であると述べています。
さらに読む ⇒Home | 医学書院出典/画像元: https://www.igaku-shoin.co.jp/paper/archive/y2017/PA03246_01小澤先生の、患者さんに寄り添うケアの重要性のお話、とても心に響きますね。
医療従事者がスピリチュアルケアを学ぶことで、患者さんの心の支えになれるというのは素晴らしいですね。
ホスピス病棟で長年勤務し、4000人以上の患者を見送った小澤竹俊氏は、著書『だから、あなたも幸せになれる』の中で、誰もが幸せになれると説いています。
小澤医師は、在宅医療を専門とし、年間300人以上の患者を看取っており、その経験から、たとえ絶望的な状況であっても、笑顔を取り戻し、幸せを掴む方法を提示しています。
人生の目的は幸せになることですが、困難な状況も多く、苦しみの中で私たちがどのように生きていくべきか、そして、支えたい人が現れたときにどんな言葉をかければ良いのか、その答えを示唆しています。
小澤氏は過去・未来、事実・思いの4つの領域を意識して対話を進める方法を提案し、過去の振り返りから始め、そこから得られた大切なものを未来へ活かすプロセスを重要視しています。
えー、小澤先生ってすごい人やん!Best Supportive Careって、めっちゃ大事やんね!でも、あたしには難しそう…(笑)
過去から見出す大切なもの
過去の経験から見出す、心の支えとは?
家族、誠実さ、趣味など、大切なもの。
過去の出来事から、患者さんが大切にしてきたものを見つけ出し、自己肯定感を高める支援について見ていきましょう。
横浜のクリニックの取り組みは、まさにその実践例です。

✅ 横浜市瀬谷区の「めぐみ在宅クリニック」は、在宅診療で緩和ケアを提供し、ディグニティーセラピーを取り入れ、患者さんの希望を言葉にすることで「生きていてよかった」と思える援助を行っている。
✅ 看取りに関わる人材育成のため「エンドオブライフ・ケア協会」を立ち上げ、「エンドオブライフ・ケア援助者養成講座」を開催し、約800名の修了生を輩出している。
✅ この仕事の魅力は、解決困難な苦しみを持つ患者さんが「生きていてよい」と自己肯定できるよう支援できることと、患者さんの人生から関わる側も学べることにある。
さらに読む ⇒coFFee doctors -コーヒードクターズ-出典/画像元: https://coffeedoctors.jp/doctors/2991/横浜のクリニックの取り組み、素晴らしいですね。
患者さんの「生きていてよかった」という思いを引き出すために、色々な工夫がされているんですね。
医療従事者の熱意を感じます。
小澤医師は、過去の事実から、楽しかったこと、あるいは苦しかったことを振り返ることで、輝いていた瞬間や、大切なものを見つけ出すことを提案しています。
過去の出来事から、大切にしてきた思いに焦点を当て、家族、誠実さ、趣味など、人それぞれが大切にしてきたものを見つめ直すことで、たとえ絶望的な状況でも、心の支えとなるものが見えてきます。
このプロセスは、患者のQOL(生活の質)を重視するものであり、医療従事者にとって実践的な指針となります。
小澤医師は、救命救急センターでの経験を踏まえ、在宅医療が急性期医療の役割を支えることにも言及し、安易な救急搬送を避ける必要性を指摘しています。
まー、過去を振り返るってのは、なんかいいっちゃね!俺も昔のこと思い出すと、ちょっと自惚れちまうけんさー。でもさ、在宅医療ってのが、ちょっち気になるっちゃ。
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絶望の中でも、笑顔を諦めない。医師が示す、幸せに生きるための3原則。苦しみの中であなたはどう生きる?大切な人をどう支える?穏やかな看取り、充実した人生を送るヒントがここに。