日本語の文字の歴史ってどうなってるの?(漢字、ひらがな、カタカナ、万葉仮名、表記体系)日本語の表記体系:漢字伝来から現代まで
日本の文字文化は、漢字伝来から始まり、万葉仮名、ひらがな、カタカナへと進化。読み書きの普及とともに表現力を豊かにし、独自の発展を遂げました。呉音と漢音に見る中国語の影響、女性の文字としてのひらがな、外来語表記に活用されたカタカナなど、日本語の奥深さを紐解きます。多様な文字を使いこなし、変化し続ける日本語の世界へ。
💡 漢字が中国から伝来し、万葉仮名が生まれ、日本語の表現力は飛躍的に向上しました。
💡 ひらがなとカタカナの誕生により、表記の幅が広がり、日本語はさらに発展しました。
💡 現代の日本語では、漢字・ひらがな・カタカナがそれぞれの役割を担い、多様な表現を可能にしています。
それでは、日本語の文字の歴史について見ていきましょう。
文字の伝来から、それぞれの文字の役割、そして現代の日本語に至るまで、詳しく解説していきます。
漢字伝来と万葉仮名の誕生
日本文化を変えた漢字伝来!いつ、何がきっかけ?
3世紀、中国からの漢字伝来。外交がきっかけ。
漢字が日本に伝来し、日本語表記に大きな変化をもたらしました。
万葉仮名は、漢字の音を借りて日本語を表記するために生まれました。
これらがどのように日本語の表現力を高めたのか、見ていきましょう。
公開日:2024/10/10

✅ 日本語は漢字と仮名(ひらがな、カタカナ)を併用する独自の文字体系を持ち、他の言語には見られない特徴がある。
✅ 日本で文字の使用が確認できる最古の例は「漢委奴国王」の金印だが、日本の人々が文字を刻んだものではない。邪馬台国の卑弥呼から魏の天子への礼状は、日本での文字使用を示す証拠となりうる。
✅ 古墳時代には漢字が日本でも使用され始め、稲荷山古墳から出土した鉄剣のように、漢文だけでなく日本語の音声を漢字で表現する例も見られるようになった。
さらに読む ⇒LA BOHEME GALANTE ボエム・ギャラント出典/画像元: https://bohemegalante.com/2024/10/04/introduction-des-kanjis-au-japon-et-invention-des-kanas-1/漢字が伝来し、万葉仮名が生まれたことで、日本語は表現の幅を大きく広げました。
これにより、古事記や万葉集といった重要な文献が生まれ、日本語の文化が花開きました。
日本語が文字を持つようになったのは、紀元3世紀の邪馬台国の時代に遡ります。
中国から漢字が伝来し、外交文書でのやり取りを通じて知識が広まりました。
しかし、漢字だけでは日本語を十分に表現できないという課題がありました。
そこで、7世紀には、漢字の音を利用して日本語の音を表す「万葉仮名」が生まれました。
これは、『古事記』や『万葉集』などの書物で用いられ、日本語の表現力を大きく高めました。
へ~、漢字って中国から来たんや!昔の人も文字使うん大変やったんやろなぁ。でも、万葉仮名のおかげであんなにステキな歌が残ってるんやったら、苦労したかいがあったんやね!
ひらがなとカタカナの誕生と初期の役割
ひらがなとカタカナ、それぞれの誕生と役割は?
ひらがなは女性、カタカナは男性のエリート層で利用。
ひらがなとカタカナの誕生は、日本語表記の画期的な出来事でした。
それぞれの文字がどのように生まれ、どのような役割を担ってきたのか、詳しく見ていきましょう。
公開日:2022/10/24

✅ 平仮名は、特定の個人が作ったものではなく、平安時代中期頃の都にいた人々の間で徐々に作られた。
✅ 初期の平仮名は、公的な文書ではなく、私的なやりとりのような、後世に残す必要のない用途に使われていた。
✅ 平仮名が普及するにつれ、女性文学で多く用いられたことから女性的なイメージが定着したが、初期の資料では男性も使用していたことが判明している。
さらに読む ⇒ことば研究館出典/画像元: https://kotobaken.jp/qa/yokuaru/qa-72/ひらがなとカタカナの誕生は、日本語の表記方法に革命をもたらしました。
ひらがなは女性たちの間で発展し、カタカナは漢字の補助として生まれました。
それぞれの文字が、日本語の表現力を豊かにする上で重要な役割を果たしました。
万葉仮名から発展し、日本語の表記に革命をもたらしたのが、ひらがなとカタカナです。
ひらがなは平安時代中期(9世紀頃)、都にいた人々、特にある程度の教養を持つ人々によって徐々に作られました。
当初は個人的なやり取りや記録に残す必要のない場面で利用され、次第に女性たちによって日記や文学作品に用いられ、女性の文字としてのイメージを持つようになりました。
一方、カタカナは、漢字の読み方に「ふりがな」を振る必要性から生まれました。
当初は漢字の読み方の補助として、漢字の一部を簡略化したものが使用されました。
カタカナは、漢文を訓読するための記号としても用いられ、主に男性やエリート層によって使われていました。
いやー、ひらがなは女性的ってイメージあるけど、最初はそんなん関係なかったんすね!カタカナも、元々は補助的な役割だったとは意外っす!ま、どっちも今の日本語には欠かせないけどね!
次のページを読む ⇒
日本語の文字文化史!漢字、ひらがな、カタカナの役割と変遷を解説。呉音と漢音の違い、音韻変化の面白さも。日本語表現を豊かにした文字たち。