『昭和のくらし博物館ってどんなとこ?』 小泉和子さん、昭和の家事を記録した博物館の物語?失われゆく昭和の暮らし、記録映画と博物館
昭和の暮らしを未来へ!生活史研究家・小泉和子氏が記録した、失われゆく昭和の家事を捉えたドキュメンタリー。母・スズさんの姿を通して、家事の知恵と温かさ、そして現代の便利さで忘れがちな大切なものを映し出す。博物館や書籍を通して、昭和の暮らしから学び、未来を考えるヒントがここに。
💡 昭和のくらし博物館は、昭和26年築の木造住宅をそのまま活用し、昭和の暮らしを体験できる場所です。
💡 小泉和子さんは、記録映画を通して、昭和の家事の知恵や工夫を未来へ伝えようと活動しています。
💡 記録映画や博物館を通して、現代の暮らしを見つめ直し、昭和の暮らしから学ぶ機会を提供しています。
本日は、昭和の暮らしを記録し、未来へ繋げようとする小泉和子さんの活動について、3つのポイントに絞ってご紹介いたします。
失われゆく家事の記録を求めて
昭和の家事を記録した映画『昭和の家事』、一体何が凄い?
明治生まれの母の家事、技術を映像で記録。
本日は、昭和の暮らし博物館の歴史と、館長の小泉和子さんの活動についてご紹介いたします。
小泉さんは、昭和の家事の記録映画を制作しました。

✅ 東京郊外にある「昭和のくらし博物館」は、昭和26年築の木造住宅を活かし、館長の小泉和子さんが母スズさんの思い出を伝えている。
✅ スズさんの人生を通して、生活の知恵や工夫、家族への愛情など、失われつつある昭和の暮らしを記録している。
✅ 物語は3章構成で、生い立ちから横浜大空襲、小さな家での生活、昭和の家事の記録などをテーマに、2021年11月より映画が公開されている。
さらに読む ⇒リガード/Regard出典/画像元: https://regard-films.com/film/suzu/記録映画制作のきっかけや、小泉さんの想い、そして昭和の暮らしの記録方法など、大変興味深いですね。
生活史研究家の小泉和子さんは、昭和の家事が忘れられることを危惧し、その技術や生活の様子を映像として残すため、1990年から92年にかけて、自身の母親である小泉スズさん(明治生まれ)の昭和30年代頃の家事仕事13種を記録した記録映画『昭和の家事』を制作しました。
この映画は、岩波映画の時枝俊江監督の協力のもと、洗濯、縫い物、季節の歳時、おせち作りなどをフィルムに記録。
デジタル化され、加賀美幸子さんのナレーションと小泉和子館長の解説が加えられ、2010年にはDVD(4巻セット、コンパクト版)も制作されました。
貸し出しも行われています。
小泉さんは、家具設計会社での経験から、大量生産の安価な家具に疑問を持ち、日本民藝館で古い箪笥との出会いをきっかけに、家具の歴史に興味を持つようになります。
仙台や岩手への取材旅行を通じて職人達と出会い、その知識を深めていきました。
その後、大学で歴史を学び、論文を発表し、東京大学建築史研究所の研究員となりました。
これらの研究が、後に専門家としての活動に繋がったのです。
えーっと、すごい!昭和の家事って、めっちゃ大変やったんやろなーって思いました。でも、記録映画とか作るって、なんかロマンチックやん?
記録映画の誕生と広がり
昭和の家事映画が伝える、私たちが失ったものとは?
昔の家事の質と量、そして大切な何か。
続いて、記録映画の誕生と広がりについて。
小泉さんの記録映画は、どのようにして制作され、広まっていったのでしょうか?。
公開日:2025/07/09

✅ 昭和のくらし博物館(旧小泉家住宅)が、小泉和子館長らの家事仕事の記録フィルムに関する映画制作に協力しました。
✅ 2021年には、記録フィルムの一部を4K映像化したドキュメンタリー映画「スズさん〜昭和の家事と家族の物語〜」が制作されました。
✅ 同じく2021年には、映画「スズさん」の全国上映に合わせて、記録映画「昭和の家事」のダイジェスト版「母の手仕事―日々の暮らしの記録」が制作・同時上映されました。
さらに読む ⇒昭和のくらし博物館出典/画像元: https://www.showanokurashi.com/activity/archive/suzu/映画の制作背景や、作品を通して伝えたいメッセージなど、深く考えさせられる内容ですね。
記録映画『昭和の家事』は、戦前までの日本で行われていた家事の記録を目的としており、現代の生活様式の変化に伴い失われつつある昔の家事を後世に残すために制作されました。
小泉館長は、当時の家事の質と量が現代とは比較にならないほど高かったことに着目し、楽さや便利さと引き換えに私たちが失ったものについて考えさせられる作品であると述べています。
撮影は、小泉スズさん(当時80~82歳)を主役とし、3年間かけて13の家事を同時並行的に記録。
作品一覧には、縫製作業から料理、年中行事まで、多様な家事の様子が収められています。
映画を通して、失われた家事の記録にとどまらず、別の視点から現代の暮らしを見つめ直すことを促す作品です。
記録映画は東京大学の記録映画保存センターで保存されることになり、それをきっかけに元NHKディレクターの大墻敦氏が中心となり、新たな映画として制作されることになりました。
映画『スズさん~昭和の家事と家族の物語~』は、小泉和子さんが30年前に亡き母スズさんをモデルに制作した記録映画『昭和の家事』を再構成したドキュメンタリー映画です。
映画では、小泉さんの幼少期の話や、記録映画制作の背景、そしてスズさんの家事の様子が詳細に描かれています。
いやあ、なんかこう、記録映画って、いいっすよね!俺もなんか、カッコいいの撮ってみたいっす!
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昭和の暮らしを丸ごと体験!小泉和子さんが残した博物館。戦後の庶民の息遣い、家事の知恵、そして人とモノの温かい繋がり。91歳現役館長が語る、忘れられた昭和の記憶。